トウモロコシで美肌になる

トウモロコシはイネ科の一年草作物で、アメリカが原産といわれ、日本へは室町時代の後期に伝えられたという。


夏の終わりごろに背丈が二メートル近くにもなり、茎の先にススキの穂に似た雄花をつけ、雌花は葉の脇に生じたもので、これがトウモロコシの毛と呼ばれるものです。


トウモロコシは食べる種実の部分から毛、茎、葉、根に至るまで、すべて薬効が認められています。


とくに効能があるのは漢方で 「南蛮毛」と呼ばれる毛で、これには利尿作用のある無機質の硝酸カリウムなどが含まれており、高血圧、尿路結石、肝炎などに利用されます。


食用になるのは果実で、八月下旬からよく竜の膨らんだものを採り、皮をむくと豆状の実が行儀よく一列に並んでいます。


淡黄色の果実には蛋白質、脂質、糖質をバランスよく含み、ビタミンB1、B2、Eなども多く、食物繊維も豊かなので便秘の予防や美肌にもよく、女性向きの食べ物に適しています。


しかし、すぐ焼くか茹でるかしないと、短時間に粒の糖分が澱粉に変わって甘味がなくなり、硬くなってしまいます。


民間療法でよく用いるのはトウモロコシの毛で、尿の出が悪い時やむくみがある人などは、トウモロコシの毛15グラムを500ccの水で煎じてこし、空腹時に三回に分けて飲むとよいでしょう。


果実をとったあとの芯二本を刻んで、毛と同じように煎じて飲んでも利尿効果は期待できるそうです。


トウモロコシ澱粉とトウモロコシ油は『日本薬局方』に収載されており、医薬品の原料でもあり、澱粉は品質がよく、錠剤などをつくるときの増量剤に使われます。


油はリノール酸が多いコーン油で、完熟粒の胚芽から搾ったもので、軟膏の基剤や注射薬の溶剤に用いられますが、もちろん食用としても貴重です。


近ごろではスイートコーンといって、甘味の強い品種に人気があり、コーンスープはポタージュの代名詞のようなものとなっています。


トウモロコシで美肌になる